HYROXのカテゴリーを決めたら、次に確認するのは「自分は何kgで、どのルールで競技するのか」です。
HYROXは8つのワークアウトを同じ順番で行いますが、Division(出場区分)によって使用する重量が変わります。
さらに、同じ重量を使っていても、Movement Standards(動作基準)を満たさなければNo Rep(無効判定)やタイムペナルティの対象になります。
このページでは、2026年10月26日にHYROX公式Rulebooksページから確認した2026/27シーズンのRulebook(公式ルールブック)をもとに、距離・重量・最低限覚えておきたい動作ルールを、出場形式ごとに整理します。
重量・ルールの確認順
確認する順番は3つだけ
- 01|出場形式 — Single / Doubles / Relayのどれか
- 02|Division(出場区分) — Women / Men / Pro / Mixedなど、自分が申し込む区分
- 03|重量と動作基準 — 自分に適用される負荷とNo Rep(無効判定)にならない動きを確認する
まず自分の出場区分を特定し、その区分の重量だけを見ればOKです。自分が出ない区分まで最初から覚える必要はありません。
まず、自分が見る公式ルールブックを決める
HYROXでは、Single・Doubles・Team RelayでRulebook(公式ルールブック)が分かれています。
同じ8種目でも、参加方法や分担ルールが違うため、自分が出ない形式のルールまで最初から覚える必要はありません。
1人で出場|シングル
一人で出場する
- Women
- Women Pro
- Men
- Men Pro
2人で出場|ダブルス
二人で出場する
- Doubles Women
- Doubles Women Pro
- Doubles Men
- Doubles Men Pro
- Doubles Mixed
4人で出場|リレー
四人で出場する
- Women
- Men
- Mixed
別区分|アダプティブ
別Rulebookで確認する
Adaptiveは独立した公式Rulebookがあります。このページでは一般的なSingle / Doubles / Relayを中心に扱います。
8つのワークアウト|距離・回数の基本
まずは重量を外して、8種目の基本距離・回数を確認します。各種目で何をするかを先に知りたい人は、HYROXの8種目ガイドで基本動作を確認できます。
SingleとDoublesでは、26/27公式RulebookのDivision表で以下の距離・回数が共通して示されています。Relayもチーム全体では同じ8ワークアウトを完了します。
01
1000m
02
50m|4 × 12.5m
03
50m|4 × 12.5m
04
80m
05
1000m
06
200m
07
100m
08
100 reps
カテゴリーで大きく変わるのは、主にSled・Farmers Carry・Sandbag Lunges・Wall Ballsの重量です。
※Sled Push / Sled Pullの公式重量は「INCL. SLED」と表記されており、スレッド本体を含む総重量です。
Single|自分の重量は3グループで見る
26/27 Single Rulebookでは、重量表を3つのグループに整理できます。
特に覚えやすいのは、Men OpenとWomen Proが同じ重量グループになっていることです。
Women Open
- Sled Push:102kg(スレッド込み)
- Sled Pull:78kg(スレッド込み)
- Farmers Carry:2 × 16kg
- Sandbag Lunges:10kg
- Wall Balls:4kg × 100回
Men Open / Women Pro
- Sled Push:152kg(スレッド込み)
- Sled Pull:103kg(スレッド込み)
- Farmers Carry:2 × 24kg
- Sandbag Lunges:20kg
- Wall Balls:6kg × 100回
Men Pro
- Sled Push:202kg(スレッド込み)
- Sled Pull:153kg(スレッド込み)
- Farmers Carry:2 × 32kg
- Sandbag Lunges:30kg
- Wall Balls:9kg × 100回
Wall Ballの公式ターゲット高は、Women / Women Proが2.70m、Men / Men Proが3.00mです。
Doubles|重量は3グループで確認する
26/27 Doubles Rulebookでは、重量を3グループに整理できます。
ただしSingleと違い、Doubles Mixedが中間グループに入ります。
Doubles Women
- Sled Push:102kg(スレッド込み)
- Sled Pull:78kg(スレッド込み)
- Farmers Carry:2 × 16kg
- Sandbag Lunges:10kg
- Wall Balls:4kg × 100回
Doubles Men / Women Pro / Mixed
- Sled Push:152kg(スレッド込み)
- Sled Pull:103kg(スレッド込み)
- Farmers Carry:2 × 24kg
- Sandbag Lunges:20kg
- Wall Balls:6kg × 100回
Doubles Men Pro
- Sled Push:202kg(スレッド込み)
- Sled Pull:153kg(スレッド込み)
- Farmers Carry:2 × 32kg
- Sandbag Lunges:30kg
- Wall Balls:9kg × 100回
DoublesのWall Ball重量はDivisionで決まりますが、ターゲット高は公式Rulebook上、女性レーサー2.70m・男性レーサー3.00mとして示されています。100回はペアで完了する合計回数で、1人につき100回ではありません。
Relay|Women / Men / Mixedの重量を確認する
26/27 Team Relay Rulebookには、Women / Men / Mixedの3Divisionがあります。
Mixed Relayでは、女性メンバーと男性メンバーで適用される重量が分かれます。
リレー|女子の重量
Women
- Sled Push:102kg(スレッド込み)
- Sled Pull:78kg(スレッド込み)
- Farmers Carry:2 × 16kg
- Sandbag Lunges:10kg
- Wall Balls:4kg × 100回
リレー|男子の重量
Men
- Sled Push:152kg(スレッド込み)
- Sled Pull:103kg(スレッド込み)
- Farmers Carry:2 × 24kg
- Sandbag Lunges:20kg
- Wall Balls:6kg × 100回
リレー|男女混合の重量
女性メンバーはOpen Women、男性メンバーはOpen Menの重量
Mixed Relayでは、女性メンバーはOpen Womenと同じ重量、男性メンバーはOpen Menと同じ重量を使用します。
26/27 Team Relay Rulebookは各ワークアウトの重量をWomen / Menで示し、HYROX公式Judges TrainingでもMixed Relayでは女性がOpen Women、男性がOpen Menの重量を使用すると案内しています。SkiErgの1,000mやWall Ballsの100回などはチーム全体で完了する種目の規定量で、4人全員がそれぞれ行うものではありません。
重量だけでは足りない|8種目の基本ルール
重量が合っていても、動作基準を満たさなければNo Repやペナルティになることがあります。
ここではRulebook全文を再掲せず、初参加前に最低限押さえておきたいポイントだけを整理します。
種目①・⑤
SkiErg / Row
- SkiErg・Rowとも規定距離は1000m
- SkiErgは足をベース上に保つことが基本
- Rowは1000m完了前にマシンを離れない
- 完了はJudge(審判)の確認を受けてから次へ進む
種目②・③
Sled Push / Sled Pull
- どちらも50m=4 × 12.5m
- 方向転換前にスレッド全体をラインの向こうへ通す
- 指定されたレーン・重量を使う
- Sled Pullは立った状態で行い、座位・膝立ちは不可
種目④・⑥
Burpee Broad Jumps / Farmers Carry
- Burpeeは胸を床につける
- Broad Jumpは両足で踏み切り、両足で着地する
- Farmers Carryは2個のケトルベルを持って200m
- 途中で置いて休むことはできるが、前へ進めて置かない
種目⑦・⑧
Sandbag Lunges / Wall Balls
- Lungesは後ろ脚の膝を地面につける
- 各レップで膝・股関節を伸ばして立ち切る
- Sandbagは両肩で支えた状態を保つ
- Wall Ballはスクワットで股関節を膝より低くし、指定ターゲットへ当てる
Wall Ballsは100回の「有効なレップ」が必要です。デジタル表示が使われる大会でも、公式Rulebookでは動作基準・物理ターゲット・Judgeの確認が基準とされています。
Doublesは「重量」だけでなく分担ルールを確認する
Doublesでは、一人で行うSingleとは別のルールがあります。
1kmランは二人で一緒に走る
26/27 Doubles Rulebookでは、2人のチームメンバーが各ワークアウト間の1kmを一緒に走ることが求められています。
一人が先行すると1分のペナルティが適用されると明記されています。
ワークアウトは「You Go, I Go(交代制)」で分担できる
You Go, I Goとは、一人がワークアウトを行っている間はもう一人が休み、交代しながら規定距離・回数を完了する方式です。
公式RulebookではRowを例に、250mずつなど任意のタイミングで交代しながら合計1000mを完了する例が示されています。
二人でStationへ入り、二人で出る
Run終了後は二人そろってWorkout Station(ワークアウト種目エリア)へ入り、規定距離・回数を終えたあとも二人そろって退出します。
また、休んでいる側の選手はWorkout Zone(ワークアウトエリア)内で立った状態を保つ必要があります。
Relayは「担当」とTransition Zoneがルールになる
Relayでは4人全員が同時に動くのではありません。
公式Rulebookでは、各Relay Memberが2 × 1kmラン+2ワークアウトを担当し、競技中にアクティブなのは一人です。
一人につき2ラン+2ワークアウト
どのRun / Workoutを誰が担当するかはチームで決められます。
同じメンバーが2つを連続して担当することも可能です。
交代はTransition Zone(交代エリア)で行う
担当者はWorkout終了後にTransition Zone(Relayの交代エリア)へ入り、次のメンバーと交代します。
26/27 Rulebookでは、交代時に次のメンバーとハイタッチする手順が示されています。
連続担当でもTransition Zoneを通る
同じメンバーが2つのRun / Workoutを連続して担当する場合でも、タイミングチップを認識させるため各Workout後にTransition Zoneを通る必要があります。
ペナルティで特に覚えておきたいこと
HYROXでは、単純に「重いものを最後まで運べばOK」ではありません。
26/27 Single Rulebookでは、たとえば以下のような全体ルールが明記されています。
失格につながる違反
完了しないと失格につながるもの
- 1kmランを丸ごと飛ばす
- Workout Stationを丸ごと飛ばす
- Workout Stationを最後まで完了しない
- 規定距離を完了せずSkiErg / Rowを離れる
タイム加算の違反
ルートや順番も競技ルール
- Station順を最初に間違えると3分のペナルティ
- 複数Stationを順番違いで行うと失格
- Roxzone(ランとワークアウトの間を移動するゾーン)のIN / OUTを誤ると1回につき2分
- 種目ごとの動作違反にはNo Repや時間加算がある
ペナルティはStationや違反内容によって異なります。また大会会場のRun lap構成によって、ラップ不足に対する加算時間も変わります。ここだけで判断せず、出場前に最新RulebookとTechnical Briefing(大会直前の公式競技案内)を確認してください。
エントリー前に、ここまで確認できればOK
自分のDivision名を確認した
Women / Men / Pro / Doubles / Mixed / Relayなど、購入するチケットとRulebook上のDivision(出場区分)を一致させます。
自分の重量を確認した
Sled Push・Sled Pull・Farmers Carry・Sandbag Lunges・Wall Ballsの5つを確認します。
分担ルールを確認した
DoublesならYou Go, I Go(交代制)と一緒に走るルール、Relayなら担当とTransition Zone(交代エリア)を確認します。
最新Rulebookをブックマークした
ルールはシーズン更新されます。トレーニング時も、出場直前も同じ公式ページから最新版を確認できるようにします。
次は「エントリー」を確認する
自分のDivisionと競技条件が分かったら、次は実際の申し込みへ進むための確認です。
購入するチケット名、参加者情報、変更条件、Flexなどを確認してからエントリーします。
最終確認日
2026.10.26
このページの重量、距離、動作基準、Doubles・Relayの分担ルール、ペナルティに関する記述は、2026年10月26日にHYROX公式2026/27シーズンのSingle・Doubles・Team Relay RulebookとJudges Trainingを再確認しています。
確認に使用した公式資料
- HYROX公式|Rulebooks
— 最新Rulebookの公式入口 - HYROX公式|Single Rulebook 26/27
— SingleのDivision・重量・Movement Standards・Penalties - HYROX公式|Doubles Rulebook 26/27
— Doublesの重量・You Go I Go・ラン・Stationルール - HYROX公式|Team Relay Rulebook 26/27
— Relayの重量・担当方法・Transition Zone - HYROX公式|Judges Training
— Mixed Relayの男女別重量・各StationのJudge向け確認事項
重量・Movement Standards・Penaltyはシーズン更新される可能性があります。実際の出場時は、対象大会のTechnical Briefing(大会直前の公式競技案内)と最新Rulebookを最終確認してください。
